知的財産法の基本書、演習書等と使用法(2021年2月最終更新)

目次

 

独禁法は独立させました:経済法(独禁法)の基本書、演習書等と使用法

 

分野の概要

いわゆる知的財産法は、創作物(e.g. 特許法著作権法等)や標識(e.g. 商標法)について、物権的権利を与えたり、直接に行為を規制したり(=差止請求権・損害賠償請求権を与えたり)することにより、創作物や標識の独占的な利用を認める諸法です*。具体的には、特許法、商標法、意匠法、著作権法不正競争防止法などが含まれます。司法試験では特許法著作権法が出題されます。

*権利付与と行為規制のどちらによるかは一長一短です;物権的権利の付与によると取引の対象としやすくなる一方(特許法、商標法、意匠法、著作権法)、行為規制によると柔軟な規制が可能になります(不正競争防止法)。また、権利付与による場合、さらに、特許庁等への出願・審査・登録によって権利が発生することとするか(特許法、商標法、意匠法)、法定の要件を満たせば当然に発生することとするか(著作権法)、という選択が必要になります。

私は学部4年次(2018)に特許法をストゥディアで、LS2年次(2019)に著作権法をストゥディアで、不正競争防止法を茶園ほか・不正競争防止法で勉強し始め、LS3年次(2020)に7科目を履修しました。現在司法試験向けの勉強をしていますが、著作権法著作権法入門』をメインに勉強し、著作権判例百選は適宜参照する一方、特許法特許判例百選をメインに勉強し、『標準特許法』を適宜参照しています(理由は後述)。

 

知的財産権六法

判例付き 知的財産権六法2020 令和2年版

判例付き 知的財産権六法2020 令和2年版

  • 発売日: 2020/02/27
  • メディア: 単行本
 

知的財産法は、ポケット六法、デイリー六法とも小フォントで、関連条文の表示もないので、落ち着いて勉強しようと思うなら専用の六法があったほうがよいです。本書はデイリー六法(同じ三省堂)とレイアウトがほぼ同じなので、特にデイリー六法を使っている人には使いやすいだろうと思います。

収録法令は、特許法、意匠法、商標法、不正競争防止法著作権法種苗法半導体回路配置法、これらの関連法・政令・省令、TRIPS協定、パリ条約、特許法条約、PCT、商標法条約、マドリッド協定議定書シンガポール条約、ベルヌ条約、ローマ条約などです。関連法と判例要旨集も載っています(普通の六法と百選があるから使ったことないけど)。

欠点は、改正があった部分について、何項がいつどう改正されたのかが書かれていないことです(改正、追加、繰り下げ、削除、繰り上げなど)。知的財産法は頻繁に改正がなされており、少し前の文献を読む際には不可欠なので、つけてほしかったところです(毎回当たりをつけて改正時の新旧対照表を見るはめになっています)。デイリー六法にはあるんだし。

Update: 2020年版をもって刊行を取りやめるそうです(三省堂|六法・法律書)。2020年版は、令和元年特許法改正は反映済みですが、令和2年著作権法改正が反映されていません。かといってポケット六法・デイリー六法を「素読」するのはつらいです。さしあたり、e-govの紙出力機能(右側に「↓」のアイコンがありますよね)を使って、縦四段で出力してA4で印刷すると、ギリ読めるサイズ・レイアウトのものができます。

(2021年2月最終更新)

 

入門書・基本書・演習書

入門知的財産法

入門知的財産法 第2版

入門知的財産法 第2版

 

特許法著作権法、商標法、不正競争防止法、意匠法(改訂で追加)。ストゥディア1.5冊分くらい(特許法著作権法だけだと1冊分くらい)。

知識として知財について何か一冊読みたい人には、本書が一番おすすめです。商標、不正競争防止法は、個人的には特許法著作権法よりも分かりやすく、面白い事件が多い気がしていています。

司法試験で知財を選択することを考えている人にも、本書(or後掲の小泉先生の本)がおすすめです当初(自分がしたように)ストゥディアを勧めていたのですが、次の理由から現在では本書を勧めています。

  • ストゥディアが古くなりつつあること(これが一番大きい)。知財は立法も判例・裁判例も動きが早いです。
  • ストゥディアがカバーしない商標法・不正競争防止法は、司法試験で出題されないものの、エンタメ・スポーツ・ブランドetcを扱うなら必須ですし、創作法とは異なる標識法を知ることで、創作法の理解に資する面もあり*、試験前になると忙しいことを考えると、入門段階で読んでおくのはよい選択だと考えられること。
  • 入門段階はさらっと流したほうがよさそうであること。司法試験段階では島並先生ほかの「入門」や、田村先生ほかの「プラクティス」を使うことになるので、微妙に厚いストゥディアを読まなくてもいいのかもしれないという気になってきました。

*ちなみに、知財は試験で選択するだけで興味/実務で使う気はないという向きもあるのかもしれませんが、そういう選び方をするなら、量が少ない科目(国際私法、経済法)とか実務で使う科目(労働法)とかのほうがよくない…?という気がします。

なお、本書(の特許法著作権法部分)とほぼ同じ分量の入門書として、小泉直樹『特許法・著作権法』があります。どちらかというと本書は一般向け、小泉先生のものは法律として知財を勉強する人向けという感じで(端書きにも書かれています)、個人的には、司法試験で知財を選択しようと思っている人も含めて(司法試験段階では別の本を読むことになるので)、入門書として向いているのは本書のほうがよいのではないかという気がしました。ただ、KLSの人はそっちが優先かも。

(2021年1月最終更新)

 

ストゥディア知的財産法

知的財産法1 特許法 (有斐閣ストゥディア)

知的財産法1 特許法 (有斐閣ストゥディア)

 
知的財産法II 著作権法 (有斐閣ストゥディア)

知的財産法II 著作権法 (有斐閣ストゥディア)

 

最初に読んだ本。

ストゥディアシリーズは会社法商法(会社法)の基本書、演習書等と使用法)や民訴法(民事訴訟法の基本書、演習書等と使用法)でおすすめしているのですが、知財もかなりよかったです。項目立てがよく整理されていて、薄く、しかし適度に解釈論に踏み込んでいます。図表も多用されています*

*ただし、駒田先生の執筆箇所は面白いし分かりやすいのに対して、潮海先生の執筆箇所はしばしば読みづらいと感じました。原因は概ね、①不可欠な前提についての言及を欠いている、②判例や論点に本書の性格からすると過度に立ち入ろうとしており、それ自体はよいとしても、紙幅の関係からか、本書の性格に合わせて噛み砕くようなことはしない、という2パターンだったように感じます(しかもそれがしばしば同時に来る)。

ただ、2冊とも、少し古くなっており、本書から入った場合、改正や判例・裁判例については適当な文献でアップデートする必要があります。例えば、特許法だと、プロダクト・バイ・プロセスクレームに関するプラバスタチンナトリウム事件では、知財高裁大合議判決後、最高裁判決が出され、知財高裁が示した判断基準は覆されましたが、本書は知財高裁までの記述で止まっています。また、著作権法は、平成30年改正の3回の改正と、令和2年の改正がされています。

どうやってアップデートするかですが、平成30年著作権法改正については上野先生の神レジュメを見つけたので貼っておきます:平成30年著作権法改正について(早稲田・知的財産法LL.M. 模擬講義(2018年7月30日))判例については、2019年に特許・著作権とも百選が改訂されたところなので、それを参照すればよいと思います。

特許法の分担は次のとおり:駒田*=イントロ、発明、効力(=充足論・無効論)、侵害、潮海=特許要件、権利主体、救済、山根=出願・審判・審決取消訴訟

著作権法の分担は次のとおり:駒田=イントロ、著作物、権利主体、著作権の効力・活用、潮海=権利制限・保護期間、侵害・救済、山根著作者人格権著作隣接権

*駒田先生は、令和3年司法試験の出題担当です。

(2020年11月最終更新)

 

島並ほか・〇〇法入門

著作権法入門 第2版

著作権法入門 第2版

 
特許法入門

特許法入門

 

質問箱に来ていたので追記。『著作権法入門』はメインの教科書として使っています。

著作権入門』を期末試験対策にまとめながら読みましたが、使いやすかったです。特に学説の対立がある箇所について、議論を簡潔に紹介した上で(引用あり)、どれを支持するかを明示してくれている点は、判例が未発達であり、裁判例もカオスな著作権法の試験対策をする上で、とても有益な気がします。タイトルは「入門」ですが、司法試験まで行ける一冊です。なお、2021年3月頃に3版を予定されているようです。

特許法入門』も同じような感じだと期待されるわけですが、少し古くなりつつあり、WLSなこともあって、教科書として使っているのは『標準特許法』です。

著作権法入門』の分担は次のとおり:島並*=イントロ、著作権上野=著作者、著作者人格権、権利侵害、横山**=著作物、著作隣接権、権利の活用。

特許法入門』の分担は次のとおり:島並=イントロ、特許要件、出願、上野特許権(発生・効力・消滅)、権利侵害、横山=発明者、審判・審決取消訴訟、権利の活用。

なお、WLSでは『著作権法入門』が「著作権法」(講義)などの指定教科書です。

*島並先生の書かれたものでは、他に、法学教室に2012年4月(379号)から1年間にわたって連載された「展開講座 比較で学ぶ知的財産法」が勉強になりました。「各法の知識を前提に,さらに様々な視点から諸制度を比較しつつ,知財法のより立体的・重層的な理解を図」るというコンセプトで書かれたものです。
**横山先生は、令和3年司法試験の出題担当です。

(2021年1月最終更新)

 

高林・標準〇〇法

標準 特許法〔第7版〕

標準 特許法〔第7版〕

  • 作者:龍, 高林
  • 発売日: 2020/12/19
  • メディア: 単行本
 
標準  著作権法 第4版

標準 著作権法 第4版

  • 作者:高林 龍
  • 発売日: 2019/12/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

これも追記。『標準特許法』はメインの教科書として使っています。

入門書的な配慮は薄いです(特に注について初学者から見た『標準 特許法』 - 特許法の八衢―執筆者いわく注ではないそうですが)。基本書Wikiには「通読向きのスタンダードなテキスト」とありますが、通読向きでもスタンダードでもないです。

もっとも、高林先生は、知財担当の調査官としていくつかの重要判例に関与し(受験生的に一番重要なのは磁気治療器事件*でしょうか)、研究者となってからも立法や裁判実務に影響を与え続けており(百選でもけっこう引用されています)、中身は信頼できます。

また、元裁判官らしく(なのか?)、技術的・手続的な問題よりも、法律論として、民法民事訴訟法、行政事件訴訟法の原則を大事にしている点は、司法試験受験者的にはありがたいのではないかと思います。

そういうわけで、一冊目としてではなく、道垣内・担保物権法的なイメージで参照するのがよいと思います**。

なお、3年ごとに改訂することに決めておられるようですが、動きが早い知的財産法では大きなアドバンテージです。

WLSでは『標準特許法』が「特許法」(講義)などの指定教科書です。

*最判平成7年3月7日民集49巻3号944頁。特許を受ける権利が共有に属する場合、拒絶審決取消訴訟は共有者の固有必要的共同訴訟である
**はしがきには次のような記述があります。「本書は,書名は『標準特許法』であるが,すべての面において「標準」であることを企図したものではない。…叙述すべき部分にメリハリを付けたし,また,判例・通説がいずれであるかを明示したうえでではあるが,自説を展開している個所も少なからずある」。

(2021年1月最終更新)

 

ラクティス知的財産法

プラクティス知的財産法I〈特許法〉 (プラクティスシリーズ)

プラクティス知的財産法I〈特許法〉 (プラクティスシリーズ)

 
プラクティス知的財産法II〈著作権法〉 (プラクティスシリーズ)
 

UTSLの人を中心に、周りで買っている人がいたので紹介(これから買おうと思うのですが、知財はたいてい2分冊で、2倍の予算を消費するのがつらいですね…)。

田村先生が中心になって書かれた基本書(?)。実質ロジスティクスロジスティクス知的財産法Ⅰ〈特許法〉ロジスティクス知的財産法II〈著作権法〉)の改訂ですが、論証集的なものはなくなっているとのことです。

特許法については、WLSだと『標準特許法』がデファクトスタンダードみたいなところがありますが、そうでなければ本書でもよいかもしれません。

(2021年1月最終更新)

 

松田・ライセンス契約法

ライセンス契約法

ライセンス契約法

 

NOTパートナーによる理論書(最近報道されたものだとマリカー事件で任天堂代理人をされています)。この分野は、知財の教科書だと「権利の活用」にまとめられがちであり、また、契約法的な要素が強く知財に固有の要素が少ない(と考えられてきた)からか記述が薄くなりがちです。本書は、「有体物に関する取引を対象として発展してきた我が国の伝統的な民法の法律論に、各知的財産法の産業政策的な立法趣旨そして無体物を対象とするライセンス契約の特殊性を上手に接ぎ穂」しようとするものです(本書10頁)。

従来ライセンス契約に関する文献は、特許権または著作権のいずれかに関するものが多かったように思いますが、本書は特許権固有の問題を扱う章もいくつかあるものの(パテントプール、FRAND宣言など。特許法のほうがドライな取引が多く、実務が発達している印象があります)、多くの場面では特許権著作権が並行して検討されています。また、令和2年著作権法改正では、利用権の当然対抗制度が導入され、ライセンス契約実務に大きな影響を与えていますが、同改正後のことについても各所のコラム(Plus Ultra)で検討されています。

(2021年1月最終更新)

 

茶園編・不正競争防止法

不正競争防止法 第2版

不正競争防止法 第2版

 

不正競争防止法(となぜか独禁法*)。司法試験では出ない大阪大学知的基盤総合センター(旧知的財産センター)の教員が執筆しています。

そもそも不法行為法の特別法だし、救済はほぼ特許法と共通だし、なぜか独禁法が載ってるしで、不正競争防止法自体の実体法部分は120ページくらい知財知財だけ勉強する人も多そうなので(弁理士とか知財部の会社員とか)、そういう人向けなのかもしれません。

不正競争防止法は、条文が民事法トップクラスの読みにくさなので、 解読のガイドとして役に立ちました。特に営業秘密・限定提供データは行為類型が細かく規定されているので、図があるのはありがたかったです。

*独禁法は長い間、不公正な取引方法を中心に、競争法ではなく不正競争法として運用されてきた、と村上先生の新書に書かれていました。現在では、独禁法違反行為のうち不公正な取引方法は、被害事業者による差止請求の対象となりますが、不正競争防止法に基づく差止請求と重なる部分は大きいように思います。

(2020年2月最終更新)

 

知的財産法演習ノート

デファクトスタンダードの演習書。執筆者的にも安心。モノローグの章とダイアローグの章があります。23章中、9章が特許、10章が著作、4章がそれ以外(商標、不正競争、国際)。

(2021年1月最終更新)

 

判例集

判例集は、百選がデファクトスタンダードです(『実務に効く知的財産判例精選』もかなりよいのですが、さすがに古くなっています)。

知財は「理論と実務の架橋」が高度に実現されている領域の一つで、裁判官(東京地裁知財部、知財高裁、知財担当調査官経験者を中心に)や弁護士(大手やブティックを中心に)が議論に積極的に参加しており、一方、研究者も、若い人を中心に実務をよく理解している人が多いです。

そのため百選も、他の科目にありがちな、これは何の話をしているんだろうとか(大家である研究者にありがち)、関連裁判例を並べるだけで何も言ってないじゃないかとか(検察官にありがち)、学生や実務家にとってはどうでもいいし研究者は元の論文を読むだろうし誰が読むんだろうかとか(***の研究者にありがち)、そもそも日本語がおかしくて5,6回反復しないと解読できないとか(……)、そういう解説がほぼないのがとてもよいです。

知的財産法は、選択科目8科目中唯一百選が2冊あり、一見、最も量が多いですが、公式に出題範囲が限定されており(平成18年から実施される司法試験(選択科目)における具体的な出題のイメージ(サンプル問題))、実際の出題範囲はそれよりさらに限定されていることから、実際にはそれほど多くはない気がしています。

 

特許判例百選

特許判例百選 第5版 (別冊ジュリスト)

特許判例百選 第5版 (別冊ジュリスト)

  • 発売日: 2019/08/05
  • メディア: ムック
 

 

特許法は、判例が比較的発達しており、大枠は条文と最高裁判例で決まっています判例は概ね受け入れられており、大事なところで判例がないのは間接侵害くらいな気がします(しかしそれもそれなりに裁判例が充実しています)。

そのため、入門書を読んだり授業を受けたりしたあとの、いわゆる試験勉強の段階では、百選をメインにしてよいと思います。私も、特許法は特許判例百選をメインに勉強し、『標準特許法』を適宜参照しています。

(なお、読むべき部分は限定でき、テキストレベルで覚えるべき部分はさらに限定できるんじゃないかという気がしていますが、傾向が安定していない感があるのでそれに関する記載は消しました。)

(2021年2月最終更新)

 

著作権判例百選

著作権判例百選 第6版 (別冊ジュリスト 242)

著作権判例百選 第6版 (別冊ジュリスト 242)

  • 発売日: 2019/03/11
  • メディア: ムック
 

 

著作権法は、特許法と異なり、判例がほぼなく(国際私法レベル…)、数少ない判例も学説からガンガン批判されていることがよくあります。下級審裁判例も、特殊なものが多く、一般化できるものが多くありません*, **。

*特許法は権利が「実施」一本(+間接侵害)で、抗弁も実施態様に関わらず適用されるのに対して、著作権法は複製権、公衆送信権、譲渡権etcの支分権の束で、抗弁もかなり細分化されているという、法律自体の作りの違いも影響しているだろうと思います。
**最近の著作権関係の事件を見ると、(明文で規定された著作権著作者人格権以外の権利・利益の侵害を理由とする)不法行為事件、刑事事件、国際関係事件、発信者情報開示請求事件、独禁事件(JASRAC事件ですが…)など、純粋な著作権著作者人格権の事件が少ないと感じます。お金にならないからなのか、コンテンツという、特にレピュテーションや旬(?)が重視されるビジネスに関わる(ゆえに「純粋な著作権の事件」が裁判所に持ち込まれない・持ち込まれても判決確定までいかない)からなのか、よく分かりませんが。

そのため、まずは教科書を読み込むことが重要であり、百選は特に言及されている場合、教科書より詳しい解説が読みたい場合、最新のものをチェックしたい場合などの場合に参照してゆくのがよいのではないかと思います。私も、著作権法は『著作権法入門』をメインに勉強し、著作権判例百選を適宜参照しています。

(なお、読むべき部分は限定でき、テキストレベルで覚えるべき部分はさらに限定できるんじゃないかという気がしていますが、傾向が安定していない感があるのでそれに関する記載は消しました。)

 

(2021年2月最終更新) 

 

商標・意匠・不正競争判例百選

知的財産法のうち司法試験では出ない諸法の百選。でも面白いし、実務で使うので(特に商標、不正競争、パブリシティー)、持っておいてよいと思います。

(2021年1月最終更新)

 

実務に効く知的財産判例精選

実務に効く 知的財産判例精選 (ジュリスト増刊)

実務に効く 知的財産判例精選 (ジュリスト増刊)

  • 発売日: 2014/04/23
  • メディア: ムック
 

特許法12テーマ、著作権法7テーマ(+不正競争、パブリシティ、国際関係)について、弁護士が弁護士向けにまとめた本。各テーマを1人(たまに2人)が担当しています。

各テーマには3,4件の判例・裁判例が含まれており(たまに1件とか6件とかもある)、判例・裁判例の状況を把握するのに便利です。テーマごとというところがとてもよくて、百選のように重複や漏れが多くなることを避けることに成功しています。

1冊で済むしもうメインはこっちでいいんじゃないかと思うくらいにいい感じなんですが、欠点があり、古いです

具体的には、次の重要判決が未反映です。

  • プロダクトバイプロセスクレームのプラバスタチンナトリウム事件上告審判決
  • 均等論のマキサカルシトール事件控訴審・上告審判決
  • 消尽Apple v. Samsung事件控訴審判決(正確には黙示の許諾ですが)
  • 訂正の再抗弁のシートカッター事件事件上告審判決

ただ、逆にこれらの判決を百選で補って使うということもできるかもしれません。

(2021年1月最終更新)

 

体系書・コンメンタール

中山・特許法著作権法

特許法 第4版 (法律学講座双書)

特許法 第4版 (法律学講座双書)

  • 作者:中山 信弘
  • 発売日: 2019/08/28
  • メディア: 単行本
 
著作権法 第3版

著作権法 第3版

  • 作者:中山 信弘
  • 発売日: 2020/09/04
  • メディア: 単行本
 

江頭会社法や重点講義的な本。 単に司法試験選択科目として勉強するだけならいらなそう(選択科目のレベルは低いので、まずは江頭会社法や重点講義を読むべき)。

ただ、この分野での中山先生の貢献はすさまじく(ここまでに紹介した教科書のうち、高林先生(裁判官出身)の単著を除く全ての本の執筆者に、中山門下の先生が含まれています)、影響力も大きいので、余裕があればできる限り本書にあたっていきたいところです。

(2021年1月最終更新)

 

工業所有権法逐条解説

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説

  • 発売日: 2020/06/01
  • メディア: 単行本
 

特許庁による特許法・実用新案法・意匠法・商標法の解説。便宜上Amazonのリンクを張りましたが、PDFで公開されています:工業所有権法(産業財産権法)逐条解説〔第21版〕 | 経済産業省 特許庁。手続的な規定は教科書よりこっちを見るのが早いです。

(2021年1月最終更新)

 

加戸・著作権法逐条講義

著作権法逐条講義 〈六訂新版〉

著作権法逐条講義 〈六訂新版〉

  • 作者:加戸 守行
  • 発売日: 2013/08/28
  • メディア: 単行本
 

現行法の立案担当者(故人)による解説書。個人的な解説なので、Web公開はされていませんが、実体的な規定についても本書が参照されることは多いです。なお、著者は愛媛県知事としても有名です。

(2021年1月最終更新)

 

その他コンメンタール

調べものをするときは次のものを使っています。

 

他の分野:基本書等と使用法 カテゴリーの記事一覧